高齢者の増加によって介護福祉士のニーズは高まり、病院や介護老人保健施設、特別養護老人ホーム等で活躍する事ができます。介護福祉士の資格を取得するには、厚生労働大臣が指定した養成施設を卒業後に国家試験に合格する方法と、介護実務経験3年以上で、実務日数が540日という条件を満たして国家試験に合格するという2通りの方法があります。制度改革によって2022年度の卒業生以降は専門学校等の養成施設を修了すれば国家試験を受ける事ができます。現在は試験に不合格であっても卒業後5年間は介護福祉士として仕事をする事ができ、その間に合格を目指します。しかし資格を取得できなくても5年間介護の現場の勤務歴があれば6年後も、資格を保持する事ができます。
介護福祉士になるために学校に通う場合には専門学校、福祉系の短期大学、福祉系の4年制大学で学ぶ必要があります。短期大学の場合には2年制と3年生があり、夜間過程を置いている大学もあるため、学ぶ期間や時間帯から選ぶ事ができます。短大であれば早く資格を取得し働く事ができ、学費も安く抑えられるのがメリットで、4年制大学は学費も時間もかかりますが、より多くの実習を経験する事ができ、幅広い科目を学ぶ事ができます。また学校を選ぶ際には国家試験の合格率や福祉業界への就職率などもチェックしておくといいでしょう。
介護福祉士になるためには専門学校や大学で学ぶのが一般的ですが、どちらを選ぼうか迷う人は多いでしょう。介護福祉士の専門学校と大学の違いですが、専門学校の授業内容は現場で働くために必要な実験的な知識と技術を学び、実習を雑えた専門的な授業が中心となります。大学の授業内容は知識や理論を学び学士取得を目指し、理論的な部分や研究を中心とした授業となります。幅広い科目を学ぶ事ができるので、介護福祉士以外の分野への就職も可能になります。介護福祉士として即戦力を身に着けたいなら専門学校がおすすめで、介護福祉士以外にも興味があるなら大学の方がおすすめです。